出発前日の天気予報では降水確率90パーセントで雨、という正直気乗りしなかった1泊2日のスノーピーク白馬でのキャンプ。
キャンプ場と買い出しのレビューは上記の記事から確認してほしい。
結論として、当日のキャンプでは予報通りの雨に悩まされながらも、カマボコテント3Mの真価を実感した1泊2日のキャンプとなった。
わが家は、いつも雨中のキャンプではけっこうな確率で喧嘩が勃発してしまうほどの仲睦まじい夫婦だから、雨キャンプのストレスは嫌というほど熟知している。
しかし今回、天気予報では雨だったものの友人2名と現地で合流することになってたから、さすがに他人がいればピリピリした現場もマイルドな雰囲気になるだろう、という希望的観測もあってキャンプを決行することにした次第。
実際のところ、到着後から断続的に雨が降り続き、テント設営時から撤収まで天候との戦いを強いられたものの、2ルーム構造の特性を活かしてリビングスペースでゆったりと過ごしながら、インナーテントでは快適な就寝時間を確保。ベンチレーター構造と適切な換気で結露も最小限に抑えることができた。
今回は、あいにくの天候下でこそ実感できた、カマボコテント3Mの実力と対処法について、セットアップから撤収までの体験を詳しくお伝えする。
DODカマボコテント3Mのスペック
大人4人でも広々とした3Mのサイズ感
DODのカマボコテントのサイズはS、M、Lの3種類。
うちはいつも夫婦2人、もしくは友人含めても最大4人でのキャンプがほとんどだからMサイズ(T5-689-TN)がもっとも無難、という結論。
ぎりぎりもう1人くらいはいけないこともないけど、就寝スペースに荷物を置いておくことは正直厳しいから、5人以上なら余裕をもってLサイズを選択するべし。
Mサイズの値段と仕様
DOD STORE価格 (消費税/送料込) | 79,640円 |
組立サイズ(外寸) | (約)W300×D640×H195cm |
インナーサイズ | (約)W280×D220×H170cm ※インナーテントのドア面がW |
収納サイズ | (約)W69×D35×H31cm |
総重量 | (約)19.5kg |
収容可能人数 | 大人5名(※寝室スペース) |
材質 | アウターテント:150Dポリエステル(PUコーティング、UVカット加工) フレーム:アルミ合金 インナーテント壁面:68Dポリエステル インナーテントフロア:210Dポリエステル(PUコーティング) |
最低耐水圧 | アウターテント:3000mm インナーテントフロア:5000mm |
付属品 | アウターテント、インナーテント、ロープ×16本(うち8本はテントに取り付け済)、ポール×4本、リペアポール、キャリーバッグ、リペアシート、タイベルト×2本、ペグ×28本、ポール用キャリーバッグ、ペグ・ロープ用キャリーバッグ |
ちなみに付け加えておくと、DODのテントは加水分解することで悪評が高いから、撤収時の水分除去はもちろんのこと、保管中の湿気は必ず対策することを心がけてほしい。
あとはその重量。上記スペック表にもあるんだけど、全体の重さは20キロに迫る。
そもそもカマボコテント3Mは、就寝スペースとリビングスペースを兼ねそなえたテントだから、テントとスクリーンタープをそれぞれ一緒に運ぶのと遜色ない重さであることは覚悟したい。
DODカマボコテントの本領発揮ポイントは「トンネル型」
テントとタープのオールインワン
DODのカマボコテントといったら、この特徴的なデザイン。
『風の谷のナウシカ』の王蟲(オーム)を彷彿とさせるけど、カマボコテントはアイボリーのカラーでウサギちゃんマークもあって怖くない。
就寝スペースとリビングスペースを兼ねそなえた稀有なテントだから、夏場の熱すぎる陽射しを遮ってくれることはもちろんのこと、今回みたいな天候においては雨の吹き込みにも対応できて安心感がやばい。
実際、事前の天気予報で雨中でのキャンプが確定した状態だったけど、決行する判断にいたった要因として、リビングスペースがグルっと覆われている形状であることは大きかった。
せっかくテントとタープをそれぞれ設置しても、飲み会の最中ずっと横から吹き付ける雨水に気を配りながらと考えると、せっかくの機会も興ざめだからこのあたりはとても良かった。
いままで使用したテントの中で設営が一番ラク
カマボコテントの特徴として、真っ先に挙げられるのがその設営と撤収のラクさなんだけど、4本のポールを画像の黒いスリーブ部分に差し込んでいくだけでテントとしての体裁が出来上がってしまうのは感動レベル。
そのポールも、どこに、どのポールを差し込んでも構わないため、設営時にまごまごすることは一切なし。わりとほかのテントは「このポールはどこどこ」みたいに長さや太さが異なる場合があるのに、DODのカマボコテントについてはその心配がない。
カマボコテント設営にあたって用意したアイテム
グランドシート
インナーマット
村の鍛冶屋鋳造ペグ
撤収にかかる時間も最小限
しつこいほどに言ってるんだけど、カマボコテントは「テントとタープのオールインワン」であることが大きな特徴であり、むしろそれ以外は特筆すべき点のない標準的なテントだったりする。
総重量がそれなりにかさんだり、大きさも幼稚園児並にあるから、それなりに使う人を選ぶものの一気に片づけられるメリットの方がはるかに上回る。
しっかり水気は抜いてから、折りたたんでコロコロ転がしていくとこんな感じでまとまる。
まとまった状態から、収納袋を上からかぶせてあげればしっかり収まる。この流れはコールマンのテントも同様。
DODのカマボコテント3Mを雨キャンプ使用したレビューまとめ
1泊2日の雨中キャンプ使用を通じて、DODのカマボコテント3Mの真価を実感することができた。最大の魅力は、広々とした室内空間を確保しながらも、驚くほど手軽に設営できる点。
2ルーム構造により、就寝スペースと生活スペースを明確に分けられることで、快適なキャンプライフを実現できる。
特筆すべきは、雨天時でも十分な居住性を確保できる設計。大きな出入り口と適切に配置されたベンチレーターにより、雨の日でも室内の換気が可能。結露の心配も最小限に抑えられた。
価格面では89,800円(税込)とやや高めであるものの、その耐久性と快適性を考えれば、十分な投資価値があると言える。初心者でも扱いやすく、かつベテランキャンパーの要求も満たせる高い完成度は、さすがDODならでは。
気になる点としては、収納時のサイズがやや大きいことと、撤収時と保管時の湿度管理を怠ることでの幕内に加水分解が起こることについて若干の不安が残る。ただし、これらは適切なペグ打ちとガイロープの調整で十分対応可能です。
総合的に見て、ファミリーキャンプからソロキャンプまで幅広く対応できる万能型テントとして、自信を持っておすすめできる一品。
テント選びで迷っている方は、ぜひ検討してみてほしい。
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