先日、同業のせどらー飲み会があって、遠征仕入れがてら名古屋に行ってきた。
そこの飲み会ではご多分に洩れず「情報交換」が行われるんだけど、自営業7年目にしてはじめて耳にした『BNI』という言葉。
びーえぬあい??
きっとアホ丸出しの顔で、ぼくは聞き返していたんだろう。
その同業の人は、せどりだけじゃなくて現在は「不用品買取・遺品整理」なんかの片付け事業なんかもしているそうだった。そこでどうやら『BNI』というリファーラルビジネスコミュニティを通じて、飲食店や不動産経営者の紹介を受けてて、なにやら上手いこと事業に繋げてるとのこと。
そんな流れから、なんやかんやあって数日前にビジネスネットワーキング組織『BNI』のチャプターにビジター参加した。そこで感じた可能性に心を動かされ入会手続きまで進めたものの、最終的に見送ることを決めた経緯をお伝えしたい。
この記事のポイント
- BNIの可能性と魅力
- ワンオペ事業者としての現実的な課題
- 入会金返金までの対応
- 将来に向けての展望
強く感じたBNIの可能性
ぼくがビジター参加したオンラインミーティングには、飲食店オーナーや不動産関係者、保険営業関係者などが多く在籍していた。
ビジター参加してみてはじめて分かったことだったんだけど『BNIという日本国内1万人以上のコミュニティに参加する』というわけではなく、BNI内にある「チャプター」という数十名で構成されたグループに所属する、ということらしかった。
たとえて言うと「BNIという生徒数1万人以上の学校の中にある1クラス」=「チャプター」という感じ。
飲み会の酔った勢いで参加申し込みしたものの最初はどういうことなのか理解が追いついてなかったんだけど、オンラインミーティング中は各メンバーの挨拶や定例報告みたいなコーナーがテンポよく進められていて、若干ぼくもテンションが上がってしまっていた。
うまい具合にメンバーの業種も分散されていて、もし今後ぼくが買取事業をやっていくとなった場合、かなりの確率で自分の出番がくると感じたし、実際そうなると思う。
特に印象的だったのは、別なチャプターに所属する同じ不用品買取事業を営む先輩メンバーの成功事例。
先輩メンバーの成功事例
- 飲食店の閉店時の店舗什器買取
- 不動産物件の残置物撤去
- BNIならではの強固な信頼関係を基にした案件獲得
- 事業の飛躍的な成長を実現
多くのせどらーがそうなんだけど、だいたいみんな「せどり・転売」なんかを入口にして、そこがある程度うまくいくと「不用品買取・遺品整理」のフェーズに移るんだ。これは体感的に95%くらいの人たちがそう。
最初は店舗や電脳で仕入れをして、Amazonやヤフオク販売をしていき、ある程度の売上を拡大・スケールしていこうとすると外注さんや従業員が必要になる。そうすると仕入れを増やして、売上も増やすことになる。そして仕入れコストは可能な限り下げたいのが商売人の人情。
一方で仕入れスタッフを教育しちゃうとスキルを身に付けたら独立されてしまう、という安定の流れが発生するから、せどらーの組織化というのは経営者の悩みどころだったりする。
ところが不用品買取や片付け系の事業にシフトすると、地元に看板を掲げて地域に根ざしてるっぽい経営ができるし、そこで案件も降ってくるから、スタッフは片付け要因として自分以外に1人か2人いればOK。仕入れにおいてのコストの懸念がかなり払拭されるし、スタッフが独立しても買取屋としての基盤が築けているからダメージは少ない。
ぼくもお客さんもニコニコ顔、というからくり。
現実的な課題と決断
しかし、以下の点で現時点での参加は難しいと判断した:
時間的制約
- 現在、せどりと不用品買取をほぼ一人で回している状況
- 毎週火曜日夜からの定例会は、確かな時間確保が必要
- 商品の仕入れやお客様との約束を優先せざるを得ない場面が想定
紹介案件への対応力
- 先輩メンバーの成功事例を聞く中で、相応の受け入れ体制が必要
- 現状のワンオペレーション体制では、期待に応えられない可能性
リファーラル(紹介)のノルマ
- 月間での紹介ノルマあり
- 日々の実務に追われる中での質の高い紹介案件創出に不安
入会金返金について
実は入会を決意した時点で、入会金等の振込も済ませていた。見送りを決めた際は返金について少し心配したが、BNI側の対応は非常に誠実で、問題なく返金手続きを進めていただけることになった。
POINT
この点については、BNIの組織としての信頼性の高さを改めて感じました。
将来に向けての展望
今回の決断は、可能性の否定ではなく、「今」というタイミングの問題だった。
以下の課題をクリアした段階で、改めてチャレンジしたいと考えている:
- 業務の体制づくり(スタッフ採用・育成)
- せどり事業の自動化推進
- 案件対応力の強化
実際に、チャプターで出会った先輩メンバーの多くも、事業基盤を固めてからの参加だったと伺った。
最後に
BNIは間違いなく、ビジネスを大きく成長させるための有効な手段の一つだと感じている。
特に不用品買取事業においては、信頼できる紹介元からの案件獲得は、事業の安定性と成長性に大きく寄与すると確信している。
BNIに興味をお持ちの方へ
入会を検討される際は、ぜひ一度ビジターとして参加されることをお勧め。実際の雰囲気や、運営方針、メンバーの方々との相性など、体験することで見えてくるものが多くあった。
この記事が、同じように事業拡大の機会を探している方々の参考になれば幸い。ビジネスの成長には様々な選択肢があるけど、重要なのは自身の状況に合わせた適切な判断だと思う。
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