- BNIの可能性と魅力
- ワンオペ事業者としての現実的な課題
- 入会金返金までの対応
- 将来に向けての展望
先日、同業のせどらー飲み会があって、遠征仕入れがてら名古屋に行ってきました。
そこの飲み会ではご多分に洩れず「情報交換」が行われるんですが、自営業7年目にしてはじめて耳にした『BNI』という言葉。

びーえぬあい??
きっとアホ丸出しの顔で、ぼくは聞き返していたんでしょう。
その同業の人は、せどりだけじゃなくて現在は「不用品買取・遺品整理」なんかの片付け事業なんかもしているそう。
そこでどうやら『BNI』というリファーラルビジネスコミュニティを通じて、飲食店や不動産経営者の紹介を受けてて、なにやら上手いこと事業に繋げてるとのこと。
BNIは、1985年にアイヴァン・マイズナー博士により創立された世界最大級のビジネス・リファーラル組織です。BNIでは、経営者や事業オーナーがお互いにリファーラルを提供しあうための、仕組みと環境を用意しています。
BNIのメンバーは、数十人の経営者や事業オーナーで構成される「チャプター」と呼ばれるグループで信頼関係を築き、お互いにリファーラルを提供します。
BNIは「Givers Gain®」(ギバーズゲイン)という理念に基づいて活動しています。これは、「与える者は与えられる」他の人の為に行動すれば、その恩恵は巡り巡って自分に返ってくるという意味です。BNIのチャプターでは、メンバー同士がお互いのビジネスの売上を伸ばす手助けをすることで、メンバー全員が良い結果を得ることができます。引用元:BNI JAPAN
そんな流れから、なんやかんやあって数日前にビジネスネットワーキング組織『BNI』のチャプターにビジター参加したのですが、そこで感じた可能性に心を動かされ入会手続きまで進めたものの、最終的に見送ることにした経緯をお伝えします。
BNIの可能性|オンラインミーティングにビジターで参加

BNIについては公式HPなどで確認してみてください
ぼくがビジター参加したオンラインミーティングには、飲食店オーナーや不動産関係者、保険営業関係者などが多く在籍していました。
チャプター内で仕事を融通していく仕組み
ビジター参加してみてはじめて分かったことだったんですが『BNIという日本国内1万人以上のコミュニティに参加する』というわけではなく、BNI内にある「チャプター」という数十名で構成されたグループに所属する、というイメージです。

たとえて言うと「BNIという生徒数1万人以上の学校の中にある1クラス」=「チャプター」という感じです
じつはこのビジター参加、飲み会の最中に酔った勢いで事前にBNIについてはよく理解してない状態で参加申し込み(予約)していたんです。
当日のオンラインミーティング中は各メンバーの挨拶や定例報告みたいなコーナーがテンポよく進められていて、みなさん活気のある若手の方が多く、実際ぼくもテンションが上がりました。
うまい具合にメンバーの業種も分散されていて、もし今後ぼくが買取事業を本格的にやっていくとなった場合、かなりの確率で自分の出番がくると感じたし、実際そうなると思いました。
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BNIに参加することで得られるメリット|予想

オンラインミーティングに参加してみて、上記3点がBNI入会の大きなメリットと感じました。
多くのせどらーがそうなんですが、だいたいみんな「せどり・転売」なんかを入口にして、そこがある程度うまくいくと「不用品買取・遺品整理」のフェーズに移っていきます。

これは体感的に95%くらいの人たちがそうですね
最初は店舗や電脳で仕入れをして、Amazonやヤフオクなどフリマアプリ販売をしていき、ある程度の売上を拡大・スケールしていこうとすると外注さんや従業員が必要になる。
そうすると仕入れを増やして、売上も増やさないといけない。そして仕入れコストは可能な限り下げたいのが商売人の人情。
一方で仕入れスタッフを教育しちゃうとスキルを身に付けたら独立されてしまう、という安定の流れが発生するから、せどらーの組織化というのは経営者の悩みどころだったりします。

ぼくも仕入れと販売はワンオペでやってます
不用品買取事業のメリット・デメリット

ところが不用品買取や片付け系の事業にシフトすると外注化の難易度はグッと下がります。
不用品買取事業のメリット
- 地域のつながりから案件が安定的に降ってくる
- 「仕入れコスト=買取金額」なので身の丈を超えないビジネスが可能
- 属人的な作業が多いのでスタッフ教育コストが低い
- 地元に看板を掲げて地域に根ざした経営ができる
とくに買取事業は「引取り、引き上げ」のスタッフを確保できれば、経営者としては集客とお金の管理だけに集中できます。
一方でデメリットはせどらーの場合と同様に教育したスタッフの独立です。
ですが目利きの部分はかなり属人的なスキルなので、スタッフの権限を現場での引取りだけに限定することでかなりそのデメリットも軽減できると思います。

とはいえダメージはゼロでないです
それでも買取屋として地域に根ざした経営基盤が築けているならダメージは最小限かと思います。

現実的な課題と決断|BNIに投入する時間的リソースの不安

しかし、以下の点で現時点での参加は難しいと判断しました。
- 現在、せどりと不用品買取を自分1人で回している状況
- 毎週火曜日夜からの定例会は参加必須、時間確保が必要
- 商品の仕入れやお客様との約束を優先せざるを得ない場面が想定

BNIの活動で本業に支障をきたしては本末転倒だと感じました
ぼく自身はワンオペせどらーで長らく活動をしていて、夫婦ふたり暮らしでまあまあ生活にも余裕があるくらいの稼ぎがあります。
一方で同業のみなさんは「現状維持は衰退」とか言って、どんどん売上や利益を増やす方向で頑張ってるんだけど、ぼくは自分のキャパと能力からして組織化とか事業拡大なんかにはあまり興味がないんです。

どっちかというとコミュ障だよね!
もともと会社員時代に数名の後輩や部下がいても、彼らをうまく統率できなかった苦い経験もあって、残念ながらぼくは人を動かす能力がないことも強く自覚しています。
そんな自分が無理して外注さんを何人も募って仕事を手伝ってもらったとして、人間関係のことで悩んだり辛くなったりしてしまったら、肝心の仕入れや販売に大きく影響が出てしまって限られたリソースも削られていくのでは……
もし本格的に買取事業に手を付けると、単純に物量が増えることで自分ひとりで回すことは相当に困難であると感じました。
紹介案件への対応力
- 先輩メンバーの成功事例を聞く中で、相応の受け入れ体制が必要
- 現状のワンオペレーション体制では、期待に応えられない可能性
リファーラル(紹介)のノルマ
- 月間での紹介ノルマあり
- 日々の実務に追われる中での質の高い紹介案件創出に不安
BNI入会金20万円|返金してもらいました

細かいやりとりは省略しますが、オンラインミーティングにゲスト参加して、実は入会を決意して入会金20万円の振込も済ませていました。

ウソでしょ!?

いや、入会は最終的に見送りました💦
見送りを決めた際は返金について少し心配しましたが、BNIの方の対応は非常に誠実で、問題なく返金手続きを進めていただけました。
POINT
この点については、BNIの組織としての信頼性の高さを改めて感じました。
将来に向けての展望|今じゃない

今回の決断は、可能性の否定ではなく、「今」というタイミングの問題でした。
実際に、チャプターで出会った先輩メンバーの多くも、事業基盤を固めてからの参加だったと伺っています。

シンプルにぼくの力不足です……
以下の課題をクリアした段階で、いつかあらためてチャレンジしたいと考えています。
- 業務の体制づくり(スタッフ採用・育成)
- せどり事業の自動化推進
- 案件対応力の強化
せどらーがBNI入会を見送った話|まとめ

BNIは間違いなく、ビジネスを大きく成長させるための有効な手段の一つだと感じています。

不用品買取事業はかなり可能性を感じました
とくにBNIメンバー内からの案件が獲得できることは、あらかじめ築けている信頼関係もあるので相当なアドバンテージになるはずです。
今回は単純にぼくの力不足もあって入会は見送りましたが、ゆくゆくの可能性のひとつとしてBNIという選択肢があることも覚えておくといいかもしれません。
BNIに興味をお持ちの方へ
入会を検討される際は、ぜひ一度ビジターとして参加されることをお勧め。実際の雰囲気や、運営方針、メンバーの方々との相性など、体験することで見えてくるものが多くあった。
この記事が、同じように事業拡大の機会を探している方々の参考になれば幸い。ビジネスの成長には様々な選択肢があるけど、重要なのは自身の状況に合わせた適切な判断だと思う。