減量に15か月取り組んで変わったこと【食事とかメンタル等】

日記

ぼくは2024年9月5日現在50才、身長187センチ体重94キロのまごうことなきおじさん。いや、ジジイなんだけど、そんなぼくが昨年5月に打ち立てた10キロの減量目標を達成した。明確なゴールの達成時期は決めてなかったけどついにこの時がきた。

この15か月のあいだに体重が減ったり増えたりいろいろあったから、今回は15か月間減量に取り組んだ心境と変わったことをまとめる。

超長文だから忙しい人は目次から気になるところだけ見てほしい。

10キロの減量は偶然の産物

実は減量を始めたのは2023年4月、以前通ってたパーソナルジムから来た1通のメールから。

これが実際のメール本文の一部なんだけど、要は「その後どうですか?リバウンドしてませんか?よろしければ特別プランでいかがですか?」といったよくある類のセールスメール。

実のところ、ぼくは事業が右肩上がりで調子こいてた頃、2021年1月から4月までの間にパーソナルジムに入会して通っていたんだ。

当時は個人事業主になって3年目で、会社員時代の通勤やストレスが激減した一方で、同業者の交流会やセミナー後の飲み会と、不規則で不摂生な生活を続けていた。

加えて老化に伴う基礎代謝の低下で体重も右肩上がりで当然見た目も人生最大となり、さすがに危機感をおぼえてネットで探した自宅から比較的近いパーソナルジムに入会したというのが経緯。

Image from Gyazo

これがその時に契約完了してジムから「毎度ありー」と送られてきたメール。

4か月、厳密には週2回×16週間のセッション内容で、このほかにスタッフから勧められたプロテインやサプリメントを言われるがまま購入、実にその総額は484,830円。やばい。

その後パーソナルでのトレーニングを経て、めでたく11キロの減量に成功してから卒業している。そして3年かけてすっかり以前の生活に戻ったことで、また105キロまで体重を戻すことになる。うんこ。

痩せようと思う、だと減量は無理

食事と運動を見直すことで体重が落ちることはもちろん知ってたんだけど、それが出来ないから太ってるわけだし、それがデブの思考というもの。

ぼくはぼくのペースでやる、とまるで根拠のない自分への謎の自信で甘えてた。

ぼくはとにかく自分に甘い。仕事に対する責任感も希薄なくせに政治や社会に対して文句ばかり言う典型的な老害手前のジジイだ。

それまでの会社員人生でも面倒なことは避けて、辛い仕事から逃げまくってきた。

それはダイエットも同様、いつか痩せられたらいいな、とか言いながら家系ラーメンを週2ペースで食べていた。ゴミ。

糖質制限以外は全部やった

パーソナルのトレーニングを再開するにあたって自分に課したのは「習慣化すること」だった。

3年前のトレーニングで50手前のおじさんでも痩せる余地がある、ということを理解できたことは唯一の収穫だった。

でも瞬間最大風速で体重を落としても無意味。その後も食事の管理と適切な運動をこころがけていかなきゃダメだ、と3年前に50万近く投下して、その後いままた課金することになってようやくわかった。あほすぎ。

パーソナル再開後8か月間のボディーデータ推移

再開後のパーソナルトレーニングは月1回の格安コースだから、メインは食事を見てもらうことで減量を進めることにしたんだけど、なかなか効果は上がってきていなかった。

再開時の5月の体重約105キロから暮れの12月時点でマイナス1.9キロ。上の表を見てもらえばわかるんだけど、体重だけでなく一番右のBMIもやっと30を切りつつある、くらいのものでほぼ誤差と言っていいレベル。

じゃあ肝心の食事はどうなんだというと、

  • 朝食はプロテイン
  • 昼食はマグロ漬け丼、みそ汁
  • 夕飯は寄せ鍋(鶏肉、白菜、糸こんにゃく、豆腐)、キムチ、ほうれん草

上は一例なんだけど、基本的にたんぱく質とビタミンの摂取を中心にしたバランスの良いものを摂っていた。気長に取り組むつもりで再開した減量だけど、あまりにも効果が見えづらくてぼくは焦ってきていた。

ただし運動は月1回のトレーニング以外に特別な運動をするわけでもなく、たまに気が向いたら散歩がてらメルカリで売れた私物を発送しにコンビニまで歩くことくらいで、運動量を増やすこと以外の対策は全部したと思ってた。

もう糖質制限するしかない

引用元:茅ヶ崎徳洲会病院

ということで残された手立てはもう運動量をプラスして脂肪を燃やすしかないと薄々感じていた。

どこかで自分の甘えを断ち切らないと。その焦りはトレーナーにもあったようで、自分の担当しているおっさんの成果が芳しくないとあって最後の手段に打って出た。

「正月が明けたら糖質制限しましょう」

いやいや、糖質制限って主食の白米、うどん、パスタとか炭水化物を一切摂っちゃいけないってことでしょ?とぼくも思ってて、50年近くの食生活でそんなの絶対無理だと決めつけてた。

だからこりゃ運動するしかないかと考えていたところにトレーナーの提案だったんだけど、結果的に糖質制限することでぼくの減量ペースが劇的に改善することになる。

糖質制限を続けるコツは毎日糖質制限すること

糖質制限を続けるコツは毎日糖質制限することなんだ。なんだそりゃって話だけどマジで本当。

だって糖質制限なんて辛いに決まってる。調子がいいときは意識して避けられるけど、外食するときは糖質が皆無の食事ってなかなかない。

なによりラーメンやパスタ、カレーに牛丼やハンバーガーのチェーン店なんかはよほどの田舎でないかぎり近所にあるし、日本は安くて美味いものが多い素晴らしい国。そんななかであえてそれらを選択肢から外して、すき屋の牛丼ライトを注文する心境を理解できるだろうか。

Image from Gyazo

ちなみに牛丼ライトの並盛は、普通の牛丼並盛よりも100円高い。辛い。こういった小さな決断を毎日毎食の度にしてるわけだけど、今までの積み上げがあるからやめられない。

いったん「まあいいや」と自分への甘えが出てしまうと多分もう続かない。それが怖い。

おっさんになってからの減量は想像以上に辛い。なぜなら若いころの基礎代謝エネルギーはとっくに失われてて、なおかつ今後それが復活する見込みが限りなくゼロだから。

何かを得ようと考えたら何かを犠牲にしなければならないのが現実。

痩せたいだけでは続かないから自分を追い込む

糖質制限を開始してからはパーソナルのトレーナーに毎日その日の朝の体重と、当日の食事をLINEで報告して減量の伴走を促した。

トレーナーも毎日代わり映えのしないおっさんの体重と食事を報告されて、正直うんざりしてるかもしれないんだけど、こっちももう引くに引けない状況だし誰かに見られてることで自分にウソをつけない環境を作った。

おかげでなんとか減量を続けられているのは間違いないけど、そうは言っても波はある。継続するには自分を追い込むしかない。

減量の継続で食費も増加

1回目のパーソナルを契約したときに店長から「筋肉とかダイエットって金がかかるんですよ」という言葉があったんだけど、当時はそりゃ50万払ってんだから金がかかるのは当たり前だろ、と軽く受け流してた。

でもいまあらためて減量を継続してみて、この言葉の本当の意味を理解できるようになった。

毎日の食事の選択肢はほぼゼロに

引用元:茅ヶ崎徳洲会病院

パーソナルトレーニングを受けるときのワンショットの金額だけでなく、その後も減量を継続しようと思ったらプロテインやサプリメントで栄養を摂らなければならない。

ましてや糖質制限となるとすき家の牛丼ライトみたいな割高なくせに満足度が低いという意味不明な食事を選ぶことになる。

自宅での食生活も白米や小麦粉を使用した食事ができないから、肉類と刺身とサラダといったメニュー中心になって、これらも地味に金額が高かったりする。

食事担当の奥さんも買い物のときはなるべく割引シールの貼られたものを選んでくれたりして、ぼくの減量を誰よりも応援してくれてるんだけど、一緒にスーパーへ買い物に行ったときはレジに食材を通すたびに「筋肉とかダイエットって金がかかるんですよ」という店長の言葉が思い出された。ああこれかと。

毎月15日は超幸せ

そんな糖質制限を半年以上ストイックに続けててすごいだろ、と言いたいところだけど実際はしっかり「あまえんぼDAY」というものを設けていたりする。

それは毎月15日だけはラーメン1食だけOKという罪作りなものなんだけど、実際これがあるから続けられているというのも事実。

実は糖質制限と言っても完全に糖質、炭水化物をゼロにした食生活を送るというのはほぼ不可能。というのも現実としてすべての食材には少なからず糖質が含まれているから。

なんならダイエット食の代表であるブロッコリーやサラダチキンにも糖質はあったりする。水とかお茶などの飲料物、オリーブオイルは炭水化物ゼロではあるんだけど、これはもちろん食事には該当しない。

結局のところ、1年365日のうち12日だけは昼食に限りラーメンを解禁、とすることでぎりぎりモチベーションを保てているのが現在地。

減量は孤独との闘い

2023年5月からパーソナルジム通いを再開して15か月経ったいま、目標であった減量10キロについては達成できたことは良かったんだけど、この道のりはぼくにとって簡単じゃなかった。

なにより今回、自分の最大の理解者はけっきょく自分自身である、という当たり前すぎる事実に気が付いてしまったことでいかにして自制心をキープするかに集中した。

「意識します」「頑張ります」って言葉は相手がいるならぎりぎり成立するけど、自分で己を律するってめちゃくちゃきつい。

口では頑張ります、とか言って上司のいる前ではやる気満々風でいるけど裏では手を抜く、みたいなのはよくある話。

だけど相手がほかでもない自分自身となればウソも付き放題、やりたくないことは逃げまくる、ということは可能っちゃ可能なんだけど遅かれ早かれ強烈な往復ビンタを食らうことになる。それだけに内省しまくりの期間だった。

もしぼくが減量できなかったところで、他人からしたら見苦しいおっさんが相変わらずそこにいるね、という事実があるだけなので誰も損はしない。

その場合ぼく自身も減量に失敗したことで一時的には自己肯定感は下がるものの、またゆっくりとメンタルも回復していままで通りの生活を送ることだろう。

そしてまたそう遠くない時期に「痩せなきゃな…」をきっと繰り返す。もうそろそろこのスパイラルに終止符を打ちたい。

15か月減量してみて変わったこと

減量を15か月間して変わったことは下記4点。

  • 体重を10キロ落とせた
  • 肩こりが軽減された
  • ダラダラと夜更かしをしなくなった
  • 継続することの大切さを知った

体重を10キロ落とせた

もはや自慢話のようにくり返してるからいい加減自分でも書き飽きてきたんだけど、おっさんが体重10キロ落とすってすごく大変。

中年以降の肥満はけっきょく生活習慣が原因であるのはおそらく異論の余地もない。

またその生活習慣というのもその多くは学校を出て社会人になって、運動らしい運動から疎遠になる一方、食事については学生時代と変わらない生活を何十年も続けた結果デブが完成してるわけで。

まったくもって自業自得というほかなく、これを修正していくにはかなりの期間と根気が必要なんだけど、だからこそ減量の難易度は高い。近道なんて存在しなかった、ということに今さら気づけたぼくは運がいい。

肩こりが軽減された

ある1日の歩数が300メートルだったくらいほぼ運動ゼロだったぼくだけど、月に1回のトレーニングをするようになってから身体のある部分に変化があった。

仕事は運転とデスクワークが大半だけど40を過ぎたころから例外なくぼくも肩こりに悩まされていた。

気休め程度のストレッチやサロンパスを貼りつつ、ごまかしごまかし生活してたんだけど、パーソナル再開後のある時期からいつも感じていた肩の痛みが薄まってきた。

トレーニング内容で言えば「ラットプルダウン」や「ベンチプレス」なんかの腕肩背中に効かせる筋トレがぼくの肩こり軽減に貢献してくれた。

肩こりって老眼なんかといっしょでもう老化の一種だから仕方ないよね、と許容しつつあったけど、違う違うそうじゃない。筋力の低下が原因だった。いま肩こりに悩んでるひとは頭の片隅においておくといつか役に立つ。保証はしない。

ダラダラと夜更かしをしなくなった

これも副産物なんだけど、パーソナルに通い始めのころ夜にトレーナーへその日の食事を報告したあと、風呂に入ったりテレビ見てからまた少し仕事、というサイクルで生活してると空腹感に襲われることが多々あった。

耐え切れずに夜中にむくりとベッドを抜け出し、冷蔵庫や収納棚をあさって奥さんがストックしていたおやつをむさぼる、というゲゲゲの鬼太郎に出てくる妖怪みたいなエピソードもある。そして翌朝に体重計に乗るとあっさりキロ単位で数字は上がっている。

これを防ぐためにどうするか?「早く寝る」というシンプル極まりない結論。

継続することの大切さを知った

引用元:Plastic Fan

よくなんでも「継続が大事」「コツコツしか勝たん」なんて聞くけど、けっきょくこれが真理。

そんなの分かり切ってることだけど、その一方でぼくも含めた多くの人はそれが出来ない。やらない理由なんていくらでも並べたてられるけど、やる、しかもそれを継続するなんていうことは人間がそもそも変化を嫌う生き物だから、本能レベルで激ムズ。

じゃあどうすんだよというと「習慣化する」ということで脳みそをごまかすことが可能。肥満は生活習慣病のひとつなわけだから、ならばその生活習慣を変えてしまえば良いというとんちみたいな話。

継続は成長への最短コース

適切な食事と運動管理が霞むほどの伸び

冒頭でも書いたけど、パーソナル再開後の8か月間は食事と運動を管理することでの減量を目指していたものの、月に1回のトレーニングくらいで減量できるほど敵も甘くはなかった。

そのタイミングでぼくのメンタルも見越して糖質制限を提案してくれたトレーナーのファインプレーも重なって、減量のペースが加速した。

ぼくの場合は「炭水化物を食べない」という、決して健康的な減量法ではないんだけど、痩せるという第一目的については一定の成果があった。

しかし、その目的を果たせていることが、何よりいまも継続のモチベーション維持ができている要因だったりする。

少なくとも今年一杯糖質制限

気づけばおそらく過去最長の記事になってしまって我ながらビビッているんだけど、今回の減量に向けた取り組みって人生レベルで学びがあったんじゃないの?という思いもあって一気に書いている。

絶対無理、と思っていた糖質制限も年始からはじめて現在も続けられている。

トレーナーからは気づかいの意味もあってか「そろそろ糖質入れてみます?」なんて2回言われたけど、「まだ続けます」と答えている。

ぼくはまだ怠惰な自分を信用しきれてないから、もうしばらく虚勢を張っていきたい所存。

ここまで長々読んでくれた人に感謝。

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