木のむらのキャンプ場、過去に2回来たことがあるんですが、今回はいろいろと残念な体験となってしまいました。

お気に入りだったんですが、もはや値段と見合わないと感じました
結論から言ってしまうと下記の通り。
- なにかにつけて値上げされてた
- 水回りとトイレなど衛生面のクオリティが下がった
- 夜中にドシャ降りの雨
まあ3つ目は完全にキャンプ場のせいじゃないし、なんなら天気予報でも「雨降るかも、いや、降らないかも」と言ってたくらいでした。
ここのキャンプ場は自治体が運営している、どちらかというとお役所的な運営方針があるせいか、PRもそんなに力を入れてる様子もなく、公式HPも正直しょぼい感じです。

まあそのおかげで8月の夏休み真っただ中のハイシーズンでも直前に予約できたわけだけど、前回までの体験がすごく良かったのでそれだけにがっかりしてしまいました。
- 料金は6000円(2018年)から8600円に値上げ【残念ポイント】
- オートサイトのおすすめはGray(グレー)
- 木のむらキャンプ場で真夏の滞在は暑さとの闘い
あまりネガティブなことは書きたくないですが、感じたままを綴りたいということで2024年8月の木のむらキャンプ場をレビューさせていただきます。
過去の宿泊期記事は下記。



木のむらキャンプ場のアクセスは決して良くない
ぼくは東京都足立区まで自転車で10分の郊外にある埼玉県市民なんだけど、ここのキャンプ場のある「ときがわ町」は県の西部、秩父市よりは真ん中寄りといった感じでそんな自分にとっても割と行きづらいところ。
同じ埼玉県でありながら車で2時間弱。アクセスは高速(外環〜関越自動車道)に乗って、です。
キャンプ場の最寄りインター「坂戸西スマートIC」を降りてから現地までは40分くらいかかります。
「夏休み」というタイミングも悪かったんだけど今回はプチ渋滞に何度か見舞われ、現地に着いたのは自宅を出てからおよそ3時間かかりました。

同じ埼玉県内で3時間かかるとかなり遠く感じます
1.5倍近くのえぐい値上げ|2018年と比較


2018年と2024年の料金表をよーく見比べてほしいんですけど、各サイトが1,000円づつ値上げ。
あと当然キャンプするわけだから人数分の「入村料」というのが値上げ。
過去2回お世話になったオートサイトは「新設サイトエリア」と名を変えてご多聞に漏れず1,000円値上げ。

設備が新しくなったりなどしてれば許容できたかもしれません
とどめに従来は無かった「駐車料金」という項目が追加され、これがまた1,000円。
2018年、2人でキャンプすると6,000円だった料金。
これが6年後、コロナ渦を経た2024年になると8,600円になってました。
トータル、実に1.43倍の値上げとなってしまった。こうなると相当微妙。
トイレからの臭いが気になる|水回りの清潔感が下がった

そこに追い打ちをかけるようにトイレ問題。
ここで正直ぼくら夫婦は結構テンション下がってました。
もともと奥さんは水回り、とくに汚水の巣窟であるトイレについてはかなりの敏感少女なんですが

トイレが臭い……
まるでつい先ほど、3年B組金八先生シリーズ最初の三原じゅん子演じるツッパリ少女に恐喝された学級委員長みたいな表情になっていました。

いやいや、気にしすぎだって笑
なんて半信半疑で実際ぼくもそのあと行ってみたんですが、鼻にツンとくる、あの何とも言えない香ばしい嫌な臭いを感じました。
奥さんと違って割とすべてにおいて鈍感な自分も分かったくらいだから気になる人は結構辛いでしょう。

サイトの状況|サイト常設の流し場に落ち葉が堆積

今回もサイトは「Gray(グレー)」を予約していました。
画像のようにサイトの一段上にバックで車を止め、ハイエースの荷台を開けてそのまま荷下ろし可能な点はやはり良き。

この点はグレーサイトならではの高機動力です
サイト自体、決して広くはないもののテントひとつ張るだけの2人キャンプには十分なスペースがあります。
その一方で「流し場」が各サイトに設置されている点は評価できるんだけど、今回流しに枯れ葉などのゴミが清掃されておらず、がっかりしました。

全体を通して清潔感が微妙だったね……
世の中の流れ的に、いろいろなサービスなど物価の値上げはある程度仕方ないかと思っていますが、値段も上げるなら「品質」にはこだわってほしいところです。
100歩譲って値上げしてもせめて質は維持してほしいのに、質まで落ちたらがっかりです。
このままだとこのキャンプ場の先は暗いと感じましたが、自治体が運営してる施設であることだし公金でやる気もスキルも改善努力もない職員の受け皿として、もうしばらく続くのかもしれません。
テントはサイトの大きさに合わせてカマボコテントミニを使用
そもそも急遽キャンプに行こう、となった理由としては木のむらの前回までの印象が良かったから、というのもあった。
加えて、今回は新しいテントを使ってみたいというのが大きな動機。
その新しいテントがKAMABOKO TENT MINI(カマボコテント ミニ)です。


ウサギちゃんマークで割と人気の高いDODのアウトドア用品の中でもヒット商品である「カマボコテント」に一回り小さい2~3人用のサイズ。
なんならうちはフルサイズのカマボコテントも所有してるんだけど、今回は夫婦2人だから丁度いいかと持って行きました。
関連記事:【スノーピーク鹿沼】夏の栃木でキャンプ!涼しいと思ったら地獄でした|2025年夏編

とはいえ「ミニ」と言いつつ実際この点とは結構でかい。
車の荷室に積んでも案外存在感を放つし、持ち歩くにも11.7kgあるから少々の気合いは必要。
まあ寝室とリビングが一体になっている構造だから、事実上テントとタープをそれぞれひとまとめにしたらこのくらいのサイズ感は2人のキャンプなら案外余裕でした。

設営においてもフルサイズのカマボコテント同様、ポールを3本差し込んで広げつつペグを打って行けば完了なので、この辺の扱いやすさはさすがと言わざるを得ない。

設置してすぐ日陰になったリビングスペースで宴会出来るところが嬉しいですね

もうこのタンカラーのミニカマは廃番になってて手に入れようと思うと中古を購入するしかありません。
ただDODのテントは、加水分解によるポリウレタンの劣化が激しくて、ほかのメーカーのものと比較しても頭一つ抜けてる。もちろん悪い意味で。
だからメルカリなどで探す場合は、使用頻度や加水分解の有無など、十分に事前確認をしてほしい。


夏場のキャンプは暑さと湿気との闘い|熱中症対策

しつこいようだけどこの日は夏休み真っ最中の8月。
日陰とはいえミニカマテント室内の気温と湿度の高さにはげんなりしました。
当然うちも対策として「どこでもクーラー」という自宅で洗濯物の除湿乾燥機として使用しているアイテムを持参してきてたものの、結果として標高が高くもない秩父の手前のキャンプ場においてはまったく歯が立たたず。

テントの外に排熱ホースを出してMAX運転するもほぼ冷気は感じられず、出てくるのは生ぬるい風と「ブンウォーーー…」というその効果に見合わない大げさな動作音。

うるさいし涼しくなくて歯が立ちません💦
「除湿モード」にしても効果はまったくありませんでした。
結局、我が家はこの猛暑日の一泊二日キャンプで今後の夏場のキャンプ地について場所選びの重要さをあらためて学んだ。
真夏のキャンプは高所一択|標高高め狙い

結局、身も蓋も無い話ではあるんだけど、ただでさえ不便や不快を感じてしまうキャンプにおいて真夏のキャンプは控えめに言っても修行。
暑いし虫は多いし、加えて身体にまとわりつく湿気で普段穏やかな愛と平和の象徴のような自分ですら不愉快になってくる始末。
挙句の果てに就寝後の深夜にドシャ降りの雨がテントを打ち付ける騒音で、奥さんはまんじりともせず朝を迎えた模様。
せっかくのキャンプでわざわざ夫婦喧嘩したい奇特な人はいないと思うから、7月~9月くらいのハイシーズンはぼくが以前行った白馬や軽井沢、嬬恋などの比較的標高の高い地域をキャンプ地の候補にして欲しい。

うちは秋~春をキャンプのベストシーズンと再認識したので、しばらくは次回のキャンプ地の選定を入念にしていく所存であります。